全国で警察不祥事が相次ぐ中、骨太の報道記者がその隠蔽体質を暴露していく。

北海道警察に公文書の開示請求を行い、それを発表してきた著者の書き下ろし。

『週刊現代』(17年3月)や『文藝春秋』(17年4月)でも取り上げられ、注目の著者。

サブタイトルの、「北海道の警察官は、ひき逃げしてもクビにならない」は、取材の過程で遭遇した事件によるもの。

本書の著者、小笠原淳氏は、不祥事の絶えない北海道警察が、一般人の犯罪ならば報道されるような事件や犯罪さえをも発表しないで隠蔽している実態を、「情報公開請求制度」によって丹念に請求していくことで浮き彫りにしていく。

この徹底かつ地道な調査報道の姿勢は、北海道にとどまらず、警察不祥事の蔓延する日本にとって、いま最も求められているものだろう。

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